野間 裕太(Yuta Noma)

RESEARCHER

野間 裕太(Yuta...

プロフィール

1997年生まれ。東北大学客員准教授。

東京大学にて修士を取得後、トロント大学(University of Toronto)コンピュータサイエンス専攻博士課程に在籍。

コンピュータが3次元世界を処理するパイプラインにおける複雑性や処理遅延といった課題に着目し、入力データの表現や品質に依存しないロバストなデータ処理手法の研究に取り組んでいる。特に、幾何学の視点から、情報可視化や物理シミュレーション、デジタルファブリケーションといった重要な実世界アプリケーションの基盤構築を目指している。

主な実績・採択歴

  • 2026年 トロント大学「Computer Graphics Graduate Fellowship」採択

  • 2024年度 豊田理化学研究所「海外奨学生」採択

  • 2022年 東京大学「工学系研究科長賞」受賞

  • 2020年度 JST「ACT-X(数理・情報のフロンティア)」採択

  • 2020年 東京大学「優秀卒業論文賞」受賞

研究題目

3次元の実世界のための信頼できる幾何学的アルゴリズム

研究キャッチコピー

複雑な実世界を理解し、解析し、再生産する基盤の確立へ。

研究ビジョン

私たちを取り囲む世界は3次元でできており、実世界におけるあらゆる工学的な課題を解決するためには、コンピュータが3次元の世界を理解・解析し、再生産する必要があります。しかし、3次元のデータは非常に複雑であり、アルゴリズムは頻繁に失敗や計算の遅延が発生し、増大するデータに対して処理技術が追いついていないのが現状です。

こうした状況の一因として、コンピュータが3次元世界を処理する既存のパイプラインが、人の手により作られた「メッシュ」と呼ばれるデータ形式に最適化されている背景があります。そのため、近年急増している3DスキャンデータやAIにより生成された新しいモデルには十分に対応できず、膨大なデータ処理を要求するAIアプリケーション等において大きな障壁となっています。

本研究では、幾何学の視点から、入力のデータの表現や品質によらずロバストにデータ処理を行える新たなパイプラインの確立を目指します。各タスクに必要な幾何学的な情報の要件を緩和し、各データ表現に共通する性質を利用することで、情報可視化や物理シミュレーション、デジタルファブリケーションといった実世界アプリケーションにおける信頼できる3次元データ処理基盤を構築します。これにより、コンピュータと3次元世界の壁を取り除き、あらゆる実世界の課題解決に貢献します。