福永 祐一(Yuichi Fukunaga)

RESEARCHER

福永 祐一(Yuic...

プロフィール

1999年生まれ。東北大学客員准教授。

2023年に米国ウィリアムズ大学を最優秀の成績(神経科学プログラム)で卒業し、学士号(心理学)を取得。ドイツのマックスプランク脳科学研究所 博士課程へ進学後、中途退学して米国サンフランシスコでTaxa Technologiesを共同創業し、社長を務める。
同社で皮膚マイクロバイオーム工学を用いた開発を率いる傍ら、ZERO INSTITUTEでは非侵襲的な生体界面を活用した次世代のクローズドループ式バイオエレクトロニクス研究に取り組み、日常レベルでの機能回復と能力拡張の実現を目指す。

主な実績・採択歴

  • 2026年 Business Insider Japan「Beyond Award」選出

  • 「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2026」選出 

  • Pavlovian Society「Bucci Undergraduate Scholarship」受賞

研究題目

生体界面を介したクローズドループ式バイオエレクトロニクスの開発

研究キャッチコピー

非侵襲的なクローズドループ式刺激を用いた、ヒト機能の回復と増強

研究ビジョン

脳や神経への非侵襲的な(手術のいらない)クローズドループ(閉ループ)式刺激は、脳や神経が本来持っている回復力を効率的に引き出し、失われた機能の回復を促す技術として期待されています。しかし、既存の高度なシステムの多くは大型装置や臨床環境での使用を前提としており、日常生活の中で手軽に使い続けるには高いハードルがあります。

この背景には、従来の優れた技術の多くが開頭手術などの外科的介入や大型装置を前提としており、病院の外に届いていないことが挙げられます。一方で、皮膚の上から安全に刺激を与える非侵襲的な手法も存在しますが、その多くは体の状態を測定しながら調整を行わない「開ループ(一方通行の固定刺激)」に留まっており、生体状態に合わせたリアルタイムな適応制御は実現されていません。

本研究では、口腔粘膜や皮膚といった、外科手術の不要な「生体界面」に着目します。これらの界面から得られる生体情報を「デコード(読み取り)」し、神経経路へ最適な刺激を「エンコード(入力)」する双方向の機能を小型の身につけられるデバイス上に統合した、クローズドループ式システムを構築します。これにより、うつ病や慢性疼痛などの機能回復から、睡眠や自律神経の最適化といった日常の機能向上までを可能にし、従来は病院や臨床環境に限られていた先端技術を日常生活スケールで「民主化」することを目指します。