川北 源二(Genji Kawakita)

川北 源二(Genj...
プロフィール
1997年生まれ。東北大学客員准教授。
2021年に米国スワースモア大学にて数学の学士号を取得。東京大学 大泉研究室にて学術専門職員として計算論的神経科学の研究に従事。主観的経験(クオリア)の構造を数理的に比較する手法や、脳状態の遷移コストを定量化する手法を開発。2022年に英国インペリアル・カレッジ・ロンドンに進学し、ニューロテクノロジーの修士号を取得。2023年より同大学 バイオエンジニアリング学科の博士課程に在籍し、マウスの複数脳領域から神経活動を大規模に計測し、運動制御の仕組みを研究するほか、身体の変容に対する神経適応の計算論的モデルの研究に取り組む。
主な実績・採択歴
公益財団法人 江副記念リクルート財団 第45回生
研究題目
身体意識への介入による運動学習支援技術の開発
研究キャッチコピー
身体感覚に働きかけるフィードバック技術で動きを整える。
研究ビジョン
現在、自分の身体の状態を適切に感じ取り、思いどおりに身体を動かすことは容易ではありません。無意識の筋緊張や偏った動作の癖は自覚しにくい上、他者から指摘を受けても修正することは困難です。こうした身体感覚のズレは、不適切な動作パターンの定着や身体への過剰な負担の要因となり、怪我、慢性疼痛、転倒リスクの増大につながる恐れがあります。
こうした問題に対して、リハビリやスポーツの現場では、「もっと肩の力を抜いて」といった言葉による指導が多く用いられてきました。しかし、他者から言葉で伝えられた感覚を自分自身の動きにうまく落とし込むには限界があり、有効な運動学習や動作の修正が難しいのが現状です。
本研究では、脳が身体状態を知覚し、運動を制御する仕組みに関する科学的知見を基盤に、言語だけに頼らず身体の感覚に働きかけるフィードバック技術の開発を目指します。この技術を通じて、リハビリからスポーツ、日常の健康維持に至るまで、より多くの人が自分の身体を心地よく動かせる社会の実現に貢献します。